オマル・ハイヤームとは?
おまるはいやーむ
オマル・ハイヤームとは、11〜12世紀のペルシャの数学者・天文学者・詩人で、代数学の発展に貢献し、四行詩集「ルバイヤート」でも世界的に知られる人物です。
オマル・ハイヤーム(1048年頃〜1131年頃)は、現在のイランにあたるニーシャープール出身のペルシャ人学者です。イスラム黄金時代を代表する知識人のひとりで、数学・天文学・哲学・詩の各分野で卓越した才能を発揮しました。
数学の分野では三次方程式の体系的な分類と幾何学的解法を確立したことで知られています。円錐曲線を用いて三次方程式を解く手法はヨーロッパの代数学にも影響を与えました。また二項定理の研究にも取り組み、パスカルの三角形に相当する考え方を先行して論じていたとされています。
天文学の分野ではセルジューク朝のスルタン、マリク・シャーの命を受けて天文台を主宰し、暦法の改革に取り組みました。作成した「ジャラーリー暦」は太陽年の長さを極めて精密に計算したもので、現代の太陽暦に劣らない高い精度を持つと評価されています。
しかし西洋での知名度を一躍高めたのはその詩作です。四行詩(ルバーイー)を多数残し、19世紀にエドワード・フィッツジェラルドが英語に意訳した『ルバイヤート』は世界的ベストセラーとなりました。詩の内容は人生の無常・享楽・存在への問いなど哲学的なテーマを扱い、中東文学を代表する作品として今も広く読まれています。
使い方・例文
「パンと酒と詩があれば十分だ」という趣旨の一節に代表されるルバイヤートの詩句は、世界の文学・音楽・芸術作品にしばしば引用されます。
この用語をシェア
最終更新: