オパビニアとは?
おぱびにあ
オパビニアとは、約5億年前のカンブリア紀に生息した奇妙な形の節足動物で、5つの眼と象の鼻のような付属器官を持つ絶滅生物です。
オパビニア(Opabinia)とは、今からおよそ5億年前のカンブリア紀に海中に生息していた絶滅した動物です。カナダのブリティッシュコロンビア州にあるバージェス頁岩(けつがん)の化石層から発見され、現在知られている化石の多くはそこに由来します。
オパビニアの最大の特徴は、そのきわめて独特な体の構造にあります。
- 5つの眼(複眼)を持つ
- 頭部から伸びる長い柔軟な前付属肢(ノズルのような構造)の先端にハサミのような把持器官がある
- 体は分節していて、両側に葉状のひれが並ぶ
- 体長は約4〜7cmほど
この「象の鼻のような付属器官」で海底の有機物や小動物を捕らえて食べていたと推測されています。現生の動物のどのグループとも直接対応させにくい独特の形態から、カンブリア紀の爆発的な多様化(カンブリア爆発)を象徴する生物として非常に有名です。
1975年に古生物学者サイモン・コンウェイ・モリスらが詳細な研究を発表した際、学会でその奇妙な復元図が示されると、聴衆に笑いが起きたというエピソードも残っています。現在では節足動物に近縁な「放射冠動物」などに分類する説もあり、研究が続いています。
使い方・例文
カンブリア紀の古生物を特集した図鑑や博物館の展示で、5つの目と象の鼻のような突起を持つオパビニアの復元図を見かけると、生物進化の多様性に驚かされます。
この用語をシェア
最終更新: