エムドゲインとは?
えむどげいん
歯周病で失われた歯周組織の再生を促すために用いられる歯周組織再生材料で、スウェーデンで開発されました。
エムドゲイン(Emdogain)とは、スウェーデンのビオラ社(現ストラウマン社)が開発した歯周組織再生材料で、主成分はエナメルマトリックスデリバティブ(EMD)と呼ばれるタンパク質混合物です。もともとは豚の歯胚から抽出されたもので、歯が発生する際にエナメル質の形成に関わるタンパク質を精製したものです。
歯周病が進行すると歯槽骨・歯根膜・セメント質といった歯を支える組織が破壊されます。エムドゲインをフラップ手術中に露出した歯根表面に塗布することで、歯の発生時に近い環境を再現し、失われた歯周組織を再生させる効果が期待できます。具体的には歯根膜細胞の増殖・分化を促進し、新しい骨・セメント質・歯根膜を形成させる働きがあるとされています。
エムドゲインは世界各国で使用実績があり、日本では2002年に承認されました。フラップ手術単独の場合と比較して、骨の再生量が増えることが多くの臨床研究で示されています。ただし、骨吸収の形態や欠損の程度によって効果は異なるため、すべての症例に適用できるわけではありません。
再生療法の選択肢として歯周外科のガイドラインにも位置づけられており、重度歯周炎の治療における重要な選択肢の一つです。
使い方・例文
垂直性骨吸収を伴う歯周病の治療において、フラップ手術後にエムドゲインを歯根面に塗布し、骨の再生を促した。エムドゲインは抜歯を回避するための選択肢として歯周専門医で用いられることがある。
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