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エニグマタイトとは?

えにぐまたいと

エニグマタイトとは、ナトリウム・鉄・チタンを主成分とする複雑な組成の環状ケイ酸塩鉱物で、火成岩や変成岩中に産出する暗黒色の希少鉱物です。

エニグマタイト(Aenigmatite)は、ナトリウム・鉄・チタンを主成分とする複雑な組成を持つ環状ケイ酸塩鉱物ソロリケート〜サイクロシリケートの一種)です。化学式はNa₂Fe₅TiSi₆O₂₀と表されることが多く、三斜晶系に属します。名称はギリシャ語で「謎(aenigma)」を意味し、発見当初その複雑な組成が鉱物学者を困惑させたことに由来します。

エニグマタイトの主な特徴は以下のとおりです。

  • 色:黒色〜赤黒色(不透明〜半透明)
  • 光沢:樹脂光沢〜亜金属光沢
  • 硬度:モース硬度5.5〜6程度
  • 条痕:赤褐色(同定の手がかりになる)

地質学的には、アルカリ性の火成岩(アルカリ玄武岩・フォノライト・コメンダイトなど)に伴って産出することが多く、特にナトリウムに富んだ環境で生成されます。変成岩や一部の片麻岩にも見られます。

産地は世界各地の火山性アルカリ岩体に分布しており、グリーンランド、ノルウェー(ラングセット地方)、アイスランド、南極地域などが主要な産地として知られています。鉱物コレクターの間では、その謎めいた名称と希少性から注目される鉱物ですが、宝石としての利用はほとんどなく、主に鉱物標本として流通しています。

使い方・例文

鉱物学の研究や火成岩の地質調査の文脈で、アルカリ岩体中に産する黒色〜赤黒色の希少鉱物として登場します。鉱物展示では名前の由来「謎の鉱物」とともに紹介されることがあります。

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