エディアカラ生物群とは?
えでぃあかられいせいぶつぐん
エディアカラ生物群とは、約5億7000万〜5億4000万年前の先カンブリア時代末期に栄えた、現代とは異なる多細胞生物たちの総称です。
エディアカラ生物群(Ediacara biota)は、先カンブリア時代のエディアカラ紀(おおよそ6億3500万〜5億3800万年前)に生息していた多細胞生物の集まりです。1947年にオーストラリアのエディアカラ丘陵で最初に大規模な化石が発見されたことからこの名称がつきました。
これらの生物は現代の動物とは大きく異なる体制を持ち、左右対称・放射対称・葉状などさまざまな形態が確認されています。代表的なものにはディッキンソニア(楕円形の節状生物)、チャルニア(羽状の生物)、スプリギナ(左右対称の蠕虫状生物)などがあります。骨格や硬い殻をほとんど持たず、軟体組織のみで構成されていたため、化石として残るのは稀でした。
エディアカラ生物群の分類や生態については現在も研究が進んでおり、いくつかの主要な説があります。
- 現代の動物の祖先につながるグループを含む
- カンブリア爆発で絶滅した独立した進化系統である
- 菌類や地衣類に近い生物である
エディアカラ紀末のカンブリア爆発(約5億4000万年前)以降、多くのエディアカラ生物群は姿を消し、現代型の動物門が急速に多様化しました。エディアカラ生物群の研究は、複雑な多細胞生物がいかにして誕生したかを解明するうえで非常に重要な手がかりとなっています。
使い方・例文
エディアカラ生物群の化石はオーストラリア・ロシア・カナダなど世界各地で発見されており、先カンブリア時代の生命史を語る際に必ず登場する存在です。
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