エゲデ・ハンスとは?
えげではんす
エゲデ・ハンスとは、18世紀にグリーンランドへ渡ったノルウェー出身のルーテル派宣教師で、グリーンランド再植民地化とイヌイット伝道の先駆者として「グリーンランドの使徒」と呼ばれます。
ハンス・エゲデ(1686〜1758年)は、ノルウェー出身のルーテル派牧師・宣教師で、グリーンランドへの近代ヨーロッパ人入植を主導した人物です。
彼がグリーンランドに関心を持ったのは、かつてノルウェー人(ノルマン人)の植民地が存在したにもかかわらず15世紀ごろに消滅したという歴史的事実からでした。エゲデはその末裔がまだ生存しているかもしれないと考え、彼らへの宣教を志願しました。
1721年、デンマーク・ノルウェー王室の支援を得てグリーンランド西岸に上陸し、ゴットホープ(現ヌーク)に植民地拠点を設立しました。現地ではノルマン人の末裔を見つけることはできませんでしたが、エゲデはイヌイットの人々との接触を続け、言語習得に努めてイヌクティトゥット語の辞書・文法書を編纂し、聖書の翻訳にも着手しました。1736年に天然痘の大流行がイヌイットを壊滅的に襲い、その看護にあたったエゲデの妻も命を落としました。翌年エゲデ自身はデンマークに帰国しましたが、息子ポール・エゲデが伝道を引き継ぎました。
彼の活動はグリーンランドをデンマークの支配下に置く基盤を作った一方、先住民文化への不可逆的な影響ももたらしました。
使い方・例文
グリーンランドの歴史や北極探検の文脈、またはキリスト教の世界への広まりを学ぶ授業で、エゲデ・ハンスの名前が登場します。
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