エオリアンハープとは?
えおりあんはーぷ
エオリアンハープとは、風の力だけで弦を振動させ自然に音を奏でる楽器のことです。
エオリアンハープ(Aeolian harp)とは、人が演奏するのではなく、風が弦を振動させることで自然に音を生み出す楽器です。ギリシャ神話の風の神「アイオロス(Aeolus)」の名にちなんで命名されました。風鳴琴(かざなりごと)とも呼ばれます。
構造は木製の共鳴箱に複数の弦(通常は同じ長さで異なる太さ)を張ったものです。窓枠や風通しの良い場所に設置すると、風によって弦が振動し、音が生まれます。弦の振動は風速によって異なり、太さの違う弦がそれぞれ固有の倍音を出すため、風の変化に応じて不思議な和音や旋律が自然に生成されます。
エオリアンハープは古代から存在が知られており、中世ヨーロッパでも宗教的・神秘的な文脈で用いられました。18〜19世紀のロマン主義の時代には自然の神秘を象徴するものとして詩人や文人に愛好され、コールリッジの詩「エオリアンハープ」(1795年)など多くの文学作品に登場します。
現代では演奏用楽器というよりも、自然音響アート・インスタレーション・瞑想用の音響装置として制作・設置されることが多く、建築物の一部に組み込まれた大型のものも存在します。人間の意図を超えた偶然性・自然性を音楽に取り込む点で、現代音楽や環境音楽の思想にも影響を与えています。
使い方・例文
窓辺に置いたエオリアンハープは、そよ風が吹くたびにかすかな倍音が重なり合い、まるで幽玄な和音が自然に生まれるように聞こえます。
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