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ウルフ音とは?

うるふおん

ウルフ音とは、弦楽器で特定の音域を弾いたときに生じる不快な唸りや音の揺れのことです。

ウルフ音(wolf tone、ウルフトーン)は、チェロバイオリンなどの弦楽器で特定の音高を弾いたときに発生する、響きが「波打つ」「唸る」「かすれる」といった不安定な音現象です。名前は狼の遠吠えに似た音質に由来するとされています。

発生の仕組みは、楽器の胴体(響板)が持つ固有の共鳴周波数(空気柱共鳴や板の振動モード)と、弦が発する音の周波数が一致または近接したときに起こる共振です。通常は弦の振動が胴体を適切に駆動して豊かな音量を生みますが、共鳴が過剰になると弦と胴体が互いにエネルギーを奪い合い、振動が不安定になって音が「うねり」ます。

チェロでは特にEやFの音域(楽器によって異なる)でウルフ音が現れやすく、高品質な楽器でも完全には避けられません。対策としては以下の方法が用いられます。

  • ウルフキラー(ウルフエリミネーター)と呼ばれる金属製の重りをテールピースと駒の間の弦に装着する
  • 駒の形状や位置の調整
  • 楽器内部へのスポンジや布の挿入
  • 奏法の工夫(弓圧や速度の調整)

ウルフ音の存在はその楽器が良く鳴っている(響板が活発に振動している)証拠でもあるとされ、演奏者は付き合い方を学ぶことが重要です。

使い方・例文

チェロ奏者がある音でだけ音がぶるぶると揺れてしまうと感じた場合、それはウルフ音の影響である可能性が高く、ウルフキラーを装着して対処することがあります。

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