イーヴォ・アンドリッチとは?
いーゔぉあんどりっち
イーヴォ・アンドリッチとは、旧ユーゴスラビア出身の小説家・外交官で、1961年にノーベル文学賞を受賞したバルカン文学を代表する作家です。
イーヴォ・アンドリッチ(Ivo Andrić、1892〜1975)はボスニア・ヘルツェゴビナのトラヴニクに生まれ、のちにユーゴスラビア(現セルビア)で活動した作家・詩人・外交官です。セルボ・クロアチア語で執筆し、バルカン半島の歴史と文化を深く描いた作品群で世界的に知られています。
アンドリッチは第一次世界大戦後に外交官としてキャリアを積み、ベルリン、ブカレスト、グラーツ、ジュネーブなど各地に赴任しました。並行して文学創作を続け、ボスニアの歴史的・宗教的・民族的複雑さを題材にした作品を発表しました。
代表作としては以下の三部作が挙げられます。
- 『ドリナの橋』:オスマン帝国時代から20世紀初頭までのボスニアの歴史を橋を軸に描いた大作
- 『トラヴニク年代記』:ナポレオン戦争期のボスニアを舞台にした歴史小説
- 『ミスの屋敷』:オスマン支配時代のサラエヴォを描いた作品
1961年のノーベル文学賞受賞の際、選考委員会は「ボスニアの人々の運命に関するテーマを叙事詩的な力量で描いた」と評しました。アンドリッチの作品は、複雑な民族・宗教の歴史をもつバルカン半島の人間ドラマを普遍的な文学として昇華させた点で高く評価されています。
使い方・例文
バルカン半島の歴史や文学を調べるとき、ノーベル賞作家として『ドリナの橋』の著者イーヴォ・アンドリッチの名が登場します。
この用語をシェア
最終更新: