イヴァン3世 (モスクワ大公)とは?
いう゛ぁんさんせい
イヴァン3世とは、15世紀のモスクワ大公で、タタールのくびきからロシアを解放し、諸侯国を統合してロシア統一国家の礎を築いた「大帝」と呼ばれる人物です。
イヴァン3世(1440〜1505年)は、モスクワ大公国の大公(在位1462〜1505年)であり、「大帝(ヴェリーキー)」の称号で呼ばれるロシア史上の重要な君主です。
彼の治世の最大の成果のひとつは、ロシアが長年服属していたモンゴル系のキプチャク・ハン国(タタール)の支配から完全に脱したことです。1480年の「ウグラ川の対峙」では、両軍が川を挟んで睨み合いを続けた末、ハン国の軍が撤退し、モスクワ大公国はついに貢納を停止しました。これを「タタールのくびきからの解放」と呼びます。
また、イヴァン3世はロシア諸侯国の統合を積極的に進めました。ノヴゴロド共和国・トヴェリ大公国などを次々と併合し、モスクワを中心とするロシア国家の版図を大幅に拡大しました。これがのちのロシア帝国の基盤となりました。
1453年に東ローマ帝国(ビザンツ帝国)が滅亡した後、イヴァン3世はビザンツ皇帝の姪ソフィア・パレオロギナと結婚し、双頭の鷲をロシアの紋章として採用しました。これにより「ビザンツの後継者」「第三のローマ」という思想が形成されていきました。
法典(スデブニク)の制定や宮廷儀礼の整備など、国家制度の近代化にも取り組み、ロシア専制君主制の確立に大きく貢献しました。
使い方・例文
ロシア史の講義や書籍で、イヴァン雷帝(イヴァン4世)の前の君主として、ロシア統一国家の建設者として紹介されます。「タタールのくびきからの解放」という出来事とセットで語られることが多い人物です。
この用語をシェア
最終更新: