インキ乳化とは?
いんきにゅうか
インキ乳化とは、オフセット印刷でインキに湿し水が混入し、インキの粘度や転移性が変化してしまう現象です。
インキ乳化(インキにゅうか)は、オフセット印刷において、印刷用インキと湿し水(水性の給水液)が混ざり合うことで生じる現象です。オフセット印刷は「油性インキ」と「水」の反発を利用して画線部と非画線部を分けるため、インキと水は本来ほとんど混ざりませんが、機械的な攪拌や添加剤の影響で、水の微細な粒子がインキ中に取り込まれることがあります。この状態を乳化といいます。
乳化には適度なレベル(約15〜30%程度)が存在し、この範囲内では印刷適性を維持できます。しかし過乳化が起きると以下の問題が生じます。
- インキの粘度低下による転移不良
- 乾燥速度の低下
- 色調の変化・濃度不足
- 地汚れ(非画線部にインキが付着する)
逆に乳化が不足するとインキが硬くなりすぎ、水との分離が促進されて印刷ムラを引き起こします。適切な乳化バランスを保つために、インキの粘弾性、湿し水のpHや添加剤量、ローラー温度などを精密に管理することが重要です。印刷オペレーターにとってインキ乳化の制御は品質維持の根幹技術の一つです。
使い方・例文
印刷中に色が薄くなったり地汚れが発生した場合、インキと湿し水のバランスを見直し、乳化率が適正範囲に収まるよう調整します。
この用語をシェア
最終更新: