イブン・バットゥータとは?
いぶんばっとぅーた
イブン・バットゥータとは、14世紀のモロッコ出身のイスラーム世界最大の旅行家で、約30年間にわたって広大な旅を続けた記録を残した人物です。
イブン・バットゥータ(1304年頃〜1368年頃)の本名はムハンマド・イブン・アブドゥッラー・イブン・バットゥータといい、現在のモロッコ・タンジェで生まれたイスラーム法学者・旅行家です。その旅行記『リフラ(旅行記)』は、中世最大の旅行記録として世界史上に輝く名著です。
1325年、21歳のときにメッカ巡礼(ハッジ)を目的として故郷を旅立ちました。しかし彼の旅はそこで終わらず、北アフリカ・エジプト・アラビア半島・ペルシャ・インド・東南アジア・中国・東アフリカ・スペインなど、当時のイスラーム世界とその周辺を幅広く訪れました。推定総旅行距離はおよそ12万キロメートルとも言われ、同時代の旅行家マルコ・ポーロをはるかにしのぐとされます。
旅の途中では各地のスルタンや君主に仕え、裁判官(カーディー)として働くこともありました。インドではデリー・スルタン朝のムハンマド・ビン・トゥグルクに仕え、中国への使節にも任命されています。帰国後、モロッコ王の命により書記イブン・ジュザイイの手を借りて旅行記を口述筆記し、まとめられたのが『リフラ』です。この記録は当時の各地の政治・社会・文化・宗教を知る第一級の史料として、現代の研究者にも広く参照されています。
使い方・例文
「中学・高校の世界史の授業では、マルコ・ポーロとともにイブン・バットゥータが広大な旅を行った旅行家として紹介されます。」
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