イソチオシアネートとは?
いそちおしあねーと
イソチオシアネートとは、アブラナ科の野菜などに含まれる辛味・刺激成分で、抗菌・抗がん作用が注目されています。
イソチオシアネート(isothiocyanate)とは、-N=C=S という化学構造を持つ有機化合物の総称です。アブラナ科植物に広く含まれ、独特の辛味や刺激臭の原因物質として知られています。
イソチオシアネートは、植物中では前駆体であるグルコシノレート(からし油配糖体)として安定した状態で蓄積されています。植物が傷ついたり切り刻まれたりすると、ミロシナーゼという酵素がグルコシノレートを分解し、イソチオシアネートが生成されます。これは植物が昆虫や草食動物から身を守るための化学的防衛機構と考えられています。
代表的なイソチオシアネートとそれを含む食品には以下のものがあります。
- アリルイソチオシアネート:ワサビ・からし・大根の辛み成分
- スルフォラファン:ブロッコリー(特にスプラウト)に豊富
- フェネチルイソチオシアネート:クレソン・ウォータークレスに含有
健康科学の分野では、イソチオシアネート類、特にスルフォラファンが抗酸化・抗炎症・解毒酵素誘導・抗がん作用を持つ可能性として広く研究されています。ブロッコリースプラウト(芽)が健康食品として注目されるのも、豊富なスルフォラファンを含むためです。加熱によって酵素が失活するため、生食の方が摂取効率が高いとされています。
使い方・例文
ワサビをすりおろすと辛くなるのは、細胞が壊れてイソチオシアネートが生成されるためです。また、ブロッコリースプラウトが「スルフォラファン豊富な健康野菜」として紹介される際に登場します。
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