イアペトゥスとは?
いあぺとぅす
イアペトゥスとは、土星の衛星の一つで、半球によって極端に明暗が分かれる独特の外観を持つことで知られる天体です。
イアペトゥス(Iapetus)は、土星の衛星の一つで、カッシーニが1671年に発見しました。直径は約1,469キロメートルで、土星の衛星の中では3番目に大きい部類に入ります。
イアペトゥス最大の特徴は、表面の明暗の極端な非対称性です。進行方向を向く半球(前半球)は非常に暗く、炭素質の物質で覆われた黒い領域(カッシーニ地域)が広がります。一方、後半球は明るい氷に覆われており、この対比は太陽系の衛星の中でも際立っています。この明暗差の原因については、外部から飛来した暗い物質の堆積説と、衛星自体の熱による揮発・再凝結説が議論されています。
イアペトゥスのほかの特徴は以下のとおりです。
- 赤道に沿って連なる高さ約20キロメートルの山脈(赤道山脈)が存在し、起源はまだ解明されていない
- 公転周期が自転周期と一致する「潮汐固定」状態にある
- 公転軌道が土星の赤道面に対して約15度傾いており、他の大型衛星と異なる
2004〜2017年の土星探査機カッシーニ号が詳細な画像を撮影し、イアペトゥスの地形や表面組成の研究が大きく進みました。その独特な外観と謎めいた地形は、惑星科学において重要な研究対象となっています。
使い方・例文
土星探査の話題や太陽系の衛星を比較する解説記事で「半分黒く半分白い衛星」として紹介されるとき、この「イアペトゥス」という名前が登場します。
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