本文へスキップ

アーリー・イングリッシュ様式とは?

あーりー・いんぐりっしゅようしき

アーリー・イングリッシュ様式とは、12世紀末から13世紀にかけてイングランドで展開したゴシック建築の初期様式で、ランセット窓と尖頭アーチを特徴とします。

アーリー・イングリッシュ様式(Early English Style)とは、イングランドにおけるゴシック建築の最初期の段階を指す様式名で、おおよそ1175年頃から1275年頃にかけ展開しました。フランスから伝わったゴシック建築の要素がイングランド独自の特性と融合して生まれた様式で、建築史家トーマス・リックマンが19世紀に命名したとされています。

アーリー・イングリッシュ様式の主要な特徴は次のとおりです。

  • ランセット窓:細長く先端が尖った、装飾の少ないシンプルな窓形式
  • 尖頭アーチ:フランスゴシックから取り入れた尖ったアーチ形状
  • リブ・ヴォールト:交差するリブによって支えられた天井構造
  • 独立した細柱(コロネット):主柱の周囲に細い円柱を束ねた複合柱形式
  • 装飾は比較的控えめで垂直性を強調するシンプルな構成

カンタベリー大聖堂の聖歌隊席(1175年に着工)はアーリー・イングリッシュ様式の先駆けとして知られ、ソールズベリー大聖堂(1220年着工)はこの様式の最も純粋な実例とされています。後続のデコレイテッド様式への移行と対比させることで、イングランド中世建築の発展系譜を理解するうえで欠かせない概念です。

使い方・例文

ソールズベリー大聖堂の内部に見られる細長い尖頭アーチと束ね柱の組み合わせが、アーリー・イングリッシュ様式を学ぶ際の典型的な参照例となっています。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語