アレクサンドル・ブロークとは?
あれくさんどるぶろーく
アレクサンドル・ブロークとは、ロシア象徴主義を代表する詩人で、神秘的な「美しき貴婦人」への敬愛と革命への期待を詩に昇華させた人物です。
アレクサンドル・アレクサンドロヴィチ・ブローク(Александр Блок, 1880〜1921)は、ロシア象徴主義を代表する詩人のひとりです。サンクトペテルブルクの知識人家庭に生まれ、フョードル・ソロヴィヨフの神秘哲学に強く影響を受けながら詩人として出発しました。
初期の詩集『美しき貴婦人の詩』(1904年)では、「永遠の女性」や神秘的な理想美を讃える象徴主義詩を展開し、ロシア文壇に衝撃を与えました。その後、個人的悲劇や社会不安を経て詩風は深化し、都市の混沌・恋愛の苦悩・ロシアの宿命といったテーマを扱うようになります。
最晩年の代表作『十二人』(1918年)は、ロシア革命の嵐の中、十二人の赤衛兵が雪のペテログラードを行進する様子をキリストの十二使徒と重ねて描いた長詩で、革命を神話的・宗教的視点から捉えた革新的作品として今日も広く読まれています。また、叙事詩『スキタイ人』でもロシアの東洋的・反西洋的エネルギーを謳い上げました。
革命後の過酷な生活環境と精神的疲弊の中で41歳で早世し、その死はロシア文学界に大きな衝撃を与えました。20世紀ロシア詩の基点として、パステルナークやツヴェターエワら後世の詩人たちに多大な影響を及ぼしています。
使い方・例文
「ブロークの長詩『十二人』は、ロシア革命を象徴主義詩の手法で描いた作品として、ロシア文学史の必読作品に挙げられます。」
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