本文へスキップ

アブドゥス・サラムとは?

あぶどぅすさらむ

アブドゥス・サラムは、パキスタン出身の理論物理学者で、電磁気力と弱い力を統一した「電弱統一理論」の確立により1979年にノーベル物理学賞を受賞しました。

アブドゥス・サラム(Abdus Salam、1926〜1996年)は、パキスタン出身の理論物理学者です。パキスタン・パンジャブ州で生まれ、ケンブリッジ大学で博士号を取得後、理論物理学の研究者として国際的なキャリアを歩みました。

彼の最大の業績は、電磁気力と弱い力(放射性崩壊などを支配する力)を一つの理論的枠組みで統一した「電弱統一理論」の構築です。スティーブン・ワインバーグ、シェルドン・グラショウとともにこの理論を独立に発展させ、1979年にノーベル物理学賞を共同受賞しました。この理論は素粒子物理学の「標準模型」の根幹をなす重要な成果です。

科学の発展途上国への普及にも強い関心を持ち、イタリア・トリエステに「国際理論物理学センター(ICTP)」を設立しました。このセンターは途上国出身の若手科学者が世界水準の研究に触れる場として、現在も重要な役割を果たしています。

サラムはムスリムとして信仰とサイエンスを両立させながら活動した人物としても知られ、イスラム圏初のノーベル科学賞受賞者として歴史的な存在となっています。

使い方・例文

アブドゥス・サラムが共同で確立した電弱統一理論は、ヒッグス粒子の存在予測にもつながり、現代素粒子物理学の基礎として教科書に掲載されています。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語