アナモルフィックレンズとは?
あなもるふぃっくれんず
アナモルフィックレンズとは、映像を水平方向に圧縮して記録し、投影時に元の横長比率に伸張することで、シネマスコープなどの横長映像を実現する特殊なレンズです。
アナモルフィックレンズ(Anamorphic Lens)とは、光学的に映像を一方向(主に水平方向)に圧縮して撮影し、映写時に専用のレンズで引き伸ばすことで横長のワイドスクリーン映像を実現するレンズシステムです。映画撮影において広く使われてきた技術です。
通常の球面レンズ(スフェリカルレンズ)では、フィルムやイメージセンサーに縦横比に歪みなく映像を記録します。一方アナモルフィックレンズは内部にシリンドリカルレンズ(円筒形レンズ)を使用し、水平方向のみ2倍程度に圧縮して記録します。この「スクイーズ」した映像を映写機のアナモルフィックレンズで引き伸ばすことで、アスペクト比2.39:1などの超横長映像が得られます。
アナモルフィックレンズならではの映像的特徴として、以下が挙げられます。
- 強い点光源に水平方向に伸びる「レンズフレア」が生じる
- ボケ(アウトフォーカス部分)が楕円形になる独特の描写
- 独特の被写界深度感と立体感
- 映画らしい「映画感」のある映像表現
デジタル映画の普及した現代においても、アナモルフィックレンズの光学的特性が生み出す映像の質感はデジタル処理では完全には再現できないとして、映画作家から根強い支持を集めています。また、ミラーレスカメラ向けの小型アナモルフィックアダプターも登場し、映像クリエイターの間で注目されています。
使い方・例文
映画館でスクリーン両端まで広がる横長の映像を楽しむシネマスコープ作品の多くは、アナモルフィックレンズを使って撮影されています。映像中に水平方向に伸びるブルーのフレアが見えたら、アナモルフィックレンズの特徴的な光学現象です。
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