アシュアリー学派とは?
あしゅありーがくは
アシュアリー学派とは、10世紀のイスラム神学者アブー・アル=ハサン・アル=アシュアリーを始祖とするスンニ派の主要な神学学派です。
アシュアリー学派(アシュアリーがくは、アラビア語:الأشعرية)は、イスラム神学(カラーム)の分野において、スンニ派イスラームの中で最も広く受け入れられている正統派神学の学派のひとつです。
創始者と成立の背景
学派の名称は、その創始者であるアブー・アル=ハサン・アル=アシュアリー(873年頃〜935年頃)に由来します。もとはムウタズィラ学派(理性主義的神学学派)のもとで学んだアシュアリーは、後にその立場を離れ、クルアーン(コーラン)とスンナ(慣行)に基づく伝統的信仰を合理的に擁護する独自の神学方法論を確立しました。
主要な教義と特徴
アシュアリー学派の神学的立場には次のような特徴があります。
- 神の属性(知識・意志・力など)の実在を認めつつ、擬人化的解釈を避ける
- 人間の行為は神が創造するが、人間にも「獲得(カスブ)」という形で道徳的責任がある
- クルアーンの意味は永遠だが、その文字・音声は被造物である
- 合理的推論を用いるが、理性は啓示に従属するとする立場
影響と広がり
アシュアリー学派はシャーフィイー法学派やマーリキー法学派と結びつき、エジプト・シリア・北アフリカ・中央アジアなど広大な地域に普及しました。現在も世界のスンニ派ムスリムの多数がアシュアリー神学の影響下にあるとされており、イスラム世界の正統神学を代表する学派として重要な位置を占めています。
使い方・例文
イスラム神学の歴史や比較宗教学の授業・文献で、スンニ派の信仰の根拠を説明する際にアシュアリー学派の名前が必ず登場します。
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