アキアカネとは?
あきあかね
アキアカネとは、日本各地で秋に群れ飛ぶ赤とんぼの代表種で、夏に高地へ移動し秋に里へ戻ってくる渡りの習性を持つトンボです。
アキアカネ(学名: Sympetrum frequens)は、トンボ目トンボ科アカネ属に属するトンボで、日本全国に広く分布します。「赤とんぼ」として親しまれる種の中でも最も代表的な存在で、特に秋に大群をなして飛ぶ光景は日本の秋の風物詩として知られています。
外見と成体の特徴
成熟した雄は全身が鮮やかな赤橙色になります。雌や未成熟の個体は黄褐色をしています。体長はおよそ35〜45ミリメートル。翅(はね)には特に模様はなく、腹部の赤色が識別の目安になります。
渡りの習性
アキアカネの最大の特徴は、夏の暑さを避けて標高の高い山地へ移動する「渡り」の習性を持つ点です。
- 春〜初夏:低地の水田や池などで羽化・成長
- 夏:高山・高原(標高1,000〜2,000m程度)へ移動し涼しい環境で過ごす
- 秋:気温が下がるとともに里に戻り、産卵・交尾の季節を迎える
- 冬:成虫は越冬できず、卵の状態で冬を越す
生態系における役割と近年の減少
アキアカネは農業害虫を捕食する益虫として農村環境で重要な役割を果たしてきました。しかし近年は農薬(特にネオニコチノイド系)の使用拡大・水田の圃場整備・気候変動などの影響により、個体数が急減しているとされ、各地で深刻な問題になっています。
文化との関わり
「赤とんぼ」は三木露風作詞・山田耕筰作曲の童謡で有名で、日本人に広く親しまれてきました。アキアカネはその象徴的な種です。
使い方・例文
秋の田んぼのあぜ道を歩いていると、真っ赤なアキアカネが群れをなして飛んでいる光景に出会うことがあります。夏休みの終わり頃から秋にかけて、子どもたちが虫取り網で捕まえようとする場面でも登場します。
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