アイスアルベドフィードバックとは?
あいすあるべどふぃーどばっく
氷や雪が解けると地表の反射率が下がり、さらに温暖化が加速する気候の自己増幅メカニズムです。
アイスアルベドフィードバックとは、地球温暖化によって氷河や海氷・積雪が融解することで地表面のアルベド(反射率)が低下し、太陽放射の吸収量が増えてさらに温暖化が進む、という正のフィードバック(自己増幅)機構です。
アルベドとは、入射した太陽光のうち反射される割合を示す無次元の指標です。白い雪や氷は太陽光の80〜90%を反射しますが、融解後に露出する暗い海面や岩肌は6〜10%程度しか反射せず、残りの大部分を熱エネルギーとして吸収します。この反射率の大幅な低下が地表温度をさらに上昇させ、追加的な融解を引き起こすという連鎖反応がフィードバックループの本質です。
特に北極圏では海氷面積の減少に伴い、このメカニズムが顕著に働いています。北極が世界平均の2〜4倍の速度で温暖化する「北極増幅」の主要因のひとつとして、気候科学者たちが注目しています。また、山岳氷河の後退や積雪期間の短縮も同様の効果をもたらし、地域規模でのアルベド低下に寄与しています。
アイスアルベドフィードバックは単独で働くのではなく、水蒸気フィードバック・雲フィードバックなどと複合的に絡み合い、気候感度の算定に大きく影響します。IPCC報告書でも主要な気候フィードバックのひとつとして分析され、将来の温暖化予測の不確実性を左右する重要な要素です。
使い方・例文
北極海の夏季海氷面積が記録的に縮小した年には、露出した暗い海面が太陽熱をより多く吸収し、翌年以降の融解をさらに促進させるアイスアルベドフィードバックの典型的な事例として観測・報告されています。
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