高気圧とは?天気が晴れる仕組みと低気圧との違いをわかりやすく解説
公開 2026年7月26日
高気圧とは
高気圧とは、周囲と比べて大気の圧力(気圧)が高い領域のことです。気圧とは、空気の重さによって生じる圧力のことで、上空の空気が厚く積み重なるほど地表付近の気圧は高くなります。高気圧の中心では、地表付近の気圧がその周辺よりも相対的に高くなっており、天気図上では「高」または「H」の記号で示されます。
下降気流が発生して晴れやすい理由
高気圧の内部では、上空から地表に向かって空気が下りてくる「下降気流」が生じています。空気が下降すると、周囲の気圧が上昇するにつれて空気は圧縮され、温度が上がります。気温が上がると、空気が水蒸気を保持できる量(飽和水蒸気量)も増えるため、雲を形成するほどの水蒸気の凝結が起こりにくくなります。その結果、雲が発生・発達しづらく、既存の雲も消えやすくなるため、高気圧に覆われた地域では晴れの天気が続きやすくなります。
風の吹き出し方―北半球では時計回り
高気圧の中心付近では下降してきた空気が地表付近に広がり、外側に向かって吹き出します。この吹き出す風は、地球の自転の影響(コリオリ力)によって北半球では右向きに偏向されるため、高気圧の中心を取り囲むように時計回りの風が吹きます。南半球ではコリオリ力の向きが逆になるため、反時計回りになります。高気圧から吹き出した風は、やがて周囲の低気圧へと流れ込んでいきます。
低気圧との違い
低気圧は高気圧とは反対に、周囲より気圧が低い領域です。低気圧では地表付近から上空へ向かう「上昇気流」が生じます。上昇した空気は膨張して温度が下がり、水蒸気が凝結して雲が発達しやすくなるため、雨や曇りの天気をもたらすことが多くなります。また、北半球の低気圧では風が反時計回りに吹き込みます。高気圧と低気圧は常に対をなし、両者の気圧差が大きいほど強い風が生じます。天気予報で「高気圧に覆われる」と聞いたら、晴れた安定した天気が期待できるサインです。