コレステロールとは?体に必要な脂質の役割とLDL・HDLの違いをわかりやすく解説
公開 2026年7月25日
この記事は 「コレステロールとは?」 の解説をくわしく掘り下げたものです。
コレステロールとは
コレステロールは、体内に存在する脂質(あぶら)の一種です。「悪いもの」というイメージを持たれやすいですが、実際には人体にとって欠かせない物質です。食事から摂取されるほか、約70〜80%は肝臓で自ら合成されています。
コレステロールの主な役割
コレステロールは体のさまざまな場所で重要なはたらきをしています。
- 細胞膜の材料:全身の細胞を包む膜の構成成分として、細胞の形や機能を保ちます。
- ホルモンの原料:男性ホルモン・女性ホルモン・副腎皮質ホルモンなど、体の調節に関わるホルモンの合成に使われます。
- 胆汁酸の原料:脂肪の消化・吸収を助ける胆汁酸に変換されます。
- ビタミンDの合成:皮膚で日光を受けてビタミンDを生成する際にも必要です。
LDLコレステロールとHDLコレステロールの違い
コレステロールは水に溶けないため、血液中ではリポタンパクという運搬役に包まれて運ばれます。代表的なものがLDL(低密度リポタンパク)とHDL(高密度リポタンパク)です。
LDLコレステロールは、肝臓から全身の組織へコレステロールを届ける役割を担います。しかし、血液中に過剰になると血管壁に蓄積し、動脈硬化の原因となることから「悪玉コレステロール」と呼ばれることがあります。
HDLコレステロールは、全身の組織から余分なコレステロールを回収して肝臓へ戻すはたらきをします。動脈硬化を防ぐ方向に作用するため「善玉コレステロール」とも呼ばれます。
健康との関わり
LDLコレステロールが高い状態(高LDLコレステロール血症)や、HDLコレステロールが低い状態が続くと、動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中のリスクが高まります。一方、コレステロールが極端に低すぎることも、細胞機能の低下やホルモン産生への影響が懸念されています。
食生活(飽和脂肪酸・トランス脂肪酸の過剰摂取を避ける)・運動・禁煙などの生活習慣がコレステロール値に影響します。数値が気になる場合や異常を指摘された場合は、自己判断せず医療機関を受診し、専門家の指導のもとで対処することが大切です。