WAB失語症検査とは?
わぶしつごしょうけんさ
WAB失語症検査とは、失語症の有無・重症度・タイプを総合的に評価するための標準化された神経心理学的検査で、脳卒中後のリハビリ計画立案に広く用いられます。
WAB失語症検査(Western Aphasia Battery)は、カナダのアンドリュー・カートシュ(Andrew Kertesz)が開発した失語症の包括的評価ツールで、日本語版も標準化されています。脳卒中・頭部外傷・認知症などにより言語機能が損傷された患者の失語症の重症度・種類を客観的に評価することを目的としています。
WABは主に以下の領域を評価します。
- 自発話:情報量・流暢性の評価
- 聴覚的理解:「はい・いいえ」反応、聴覚的語認知、逐語的命令への従命
- 復唱:単語・文の繰り返し能力
- 呼称:物品・絵の命名能力
これらの結果から失語指数(AQ:Aphasia Quotient)が算出されます。AQは0〜100の数値で失語の重症度を示し、93.8以上は失語なしとされています。また評価プロフィールから失語のタイプ(ブローカ失語・ウェルニッケ失語・健忘失語など)の分類も可能です。
WABの実施には言語聴覚士(ST)の専門的訓練が必要で、通常1〜2時間程度かかります。得られた結果はリハビリプログラムの立案・治療効果の測定・回復の経過観察に活用されます。
使い方・例文
脳梗塞後に言葉が出にくくなった患者に対し、言語聴覚士がWAB失語症検査を実施して失語指数を算出し、ブローカ失語と診断してその後の言語療法の目標と訓練内容を決定する、という場面で使われます。
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