TMR飼料とは?
てぃーえむあーるしりょう
TMR飼料とは、粗飼料と濃厚飼料をあらかじめ混合・調製した完全混合飼料で、主に乳牛や肉牛の飼養管理の効率化に使われます。
TMR飼料(Total Mixed Ration:完全混合飼料)とは、乾草・サイレージなどの粗飼料と、配合飼料・ミネラル・ビタミンなどの濃厚飼料をあらかじめ一定の割合で混合・調製した飼料です。日本では1980年代以降に普及し、現在は大規模酪農経営を中心に広く利用されています。
TMR飼料の主な特徴とメリットは次のとおりです。
- 牛が飼料を選り好みせず栄養バランスの取れた食事を摂取できる(選食防止)
- 乳牛の第一胃(ルーメン)内のpHが安定し、消化障害(ルーメンアシドーシス)のリスクが低減される
- 粗飼料と濃厚飼料を別々に給与する手間が省け、大規模経営での作業効率が高まる
- 栄養設計(レシピ)を変更しやすく、泌乳ステージや体況に応じた飼料設計が可能
TMR飼料は農家が自ら原料を調達・混合する「自家調製TMR」と、専門業者(TMRセンター)が製造・配送する「センターTMR」に大別されます。センターTMRは小中規模の農家でも高品質な飼料を利用できる点が強みです。調製にはTMRミキサー(縦型・横型など)が使われます。栄養価の設計には専門的な知識が必要なため、飼料会社や獣医師・畜産コンサルタントのサポートが重要です。
使い方・例文
大規模酪農家では毎朝TMRミキサーで当日分のTMR飼料を調製し、牛舎の飼槽(バンクバーン方式など)に一括して給与します。牛は24時間いつでも自由に採食でき、労働の省力化と安定した乳量の維持が両立できます。
この用語をシェア
最終更新: