RASSスケールとは?
らっすすけーる
RASSスケールとは、ICU患者の鎮静・覚醒レベルを−5(無反応)から+4(好戦的)の10段階で評価する標準的な指標です。
RASSスケール(Richmond Agitation-Sedation Scale)は、集中治療室(ICU)における患者の意識・鎮静レベルを客観的に評価するために開発されたスコアリングツールです。鎮静の深さと興奮の程度を合わせて−5から+4の計10段階で表現します。
各スコアの概要は以下のとおりです。
- +4:好戦的・暴力的(攻撃行動あり)
- +3:非常に興奮(チューブ・カテーテルを引き抜こうとする)
- +2:興奮(頻繁な無目的運動)
- +1:落ち着きがない(不安・軽度の興奮)
- 0:意識清明・落ち着いている(目標値)
- −1〜−2:傾眠・軽度の鎮静(声かけで覚醒)
- −3〜−4:中等度〜深い鎮静(刺激への反応が限定的)
- −5:無反応(刺激に全く反応しない)
評価は音声刺激を与えて反応を観察し、必要に応じて身体刺激を加えるという手順で実施されます。ICUでは目標鎮静レベル(多くの場合は−2〜0)をあらかじめ設定し、RASSスコアに基づいて鎮静薬の用量を調整します。
RASSスケールは信頼性・妥当性が検証されており、国際的なICU診療ガイドラインでも推奨されている標準的な評価ツールです。
使い方・例文
ICUの看護師が患者に「お名前を教えてください」と声をかけて目を開けたが会話が続かなかった場合、RASSスコアを−1(傾眠)と記録し、鎮静薬の調整を医師に報告する場面でRASSスケールが使われます。
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