PINダイオードとは?
ぴんだいおーど
PINダイオードとは、P型半導体とN型半導体の間に真性(イントリンシック)半導体層を挟んだ構造のダイオードで、高周波スイッチや光検出に使われます。
PINダイオードは、P型(陽極)半導体層・I層(Intrinsic:真性または高抵抗半導体層)・N型(陰極)半導体層の3層構造から成るダイオードです。名称の「PIN」はこの3層それぞれの頭文字に由来します。
通常のPNダイオードにはない中間のI層が重要な役割を担います。I層は不純物がほとんどないため空乏層が広く、逆バイアス時には高い電気抵抗を示す一方、順バイアス時には注入されたキャリア(電子・正孔)がI層に蓄積してスイッチングを行います。このキャリア蓄積の速さを制御することで、高周波での動作が可能になります。
PINダイオードの主な用途は次のとおりです。
- 高周波・マイクロ波スイッチ: GHz帯の無線通信機器でRF信号の切り替えに使用
- 可変減衰器(アッテネーター): バイアス電流を変えることでインピーダンスを連続的に調整
- フォトダイオード(光検出): I層に入射した光子が電子・正孔対を生成し、光電流に変換。光通信・医療用X線・放射線検出器に活用
- リミッタ回路: 強力な入力信号から受信機を保護
特に光通信やレーダー、医療用画像診断装置(CT・PET)での放射線検出など、精密な信号処理が求められる分野で欠かせない部品です。
使い方・例文
スマートフォンや無線LANルーターの送受信切り替え部分、光ファイバー通信の受光素子として、PINダイオードが組み込まれています。
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