D・H・ロレンスとは?
でぃーえいちろれんす
D・H・ロレンスはイギリスの小説家・詩人で、人間の本能・官能・近代文明批判を大胆に描いた20世紀文学の重要な作家です。
D・H・ロレンス(1885〜1930年)は、イングランドのノッティンガムシャー州イーストウッドに生まれた小説家・詩人・随筆家です。フルネームはデヴィッド・ハーバート・ロレンス。炭鉱夫の父と教育熱心な母のもとで育ち、労働者階級と知識階級の両方の世界を内側から知る稀有な経歴を持ちます。
ロレンスの文学的テーマは、産業化・機械化が進む近代文明への批判と、人間の本能的・肉体的な生命力の礼賛に集約されます。代表作としては以下が挙げられます。
- 『息子と恋人』(1913年):自伝的要素を持つ、母と息子の複雑な愛着を描いた作品
- 『虹』(1915年)・『恋する女たち』(1920年):三世代の女性を通じて愛と自我を探求した連作
- 『チャタレイ夫人の恋人』(1928年):官能描写の大胆さから長く発禁扱いを受けたが、のちに出版禁止が解除された問題作
ロレンスは近代的合理主義や資本主義が人間から生命力を奪うと考え、精神と肉体の統合を作品を通じて訴えました。結核を患いながら各地を転居し、45歳で没しましたが、その作品はフェミニズム批評や文明論との関係で今も広く議論されています。
使い方・例文
「D・H・ロレンスの『チャタレイ夫人の恋人』は、発禁解除の裁判で社会的に大きな論争を呼んだ作品として、出版の自由を語る際に必ず言及されます」という場面で登場します。
この用語をシェア
最終更新: