カルロス・フエンテスとは?
かるろすふえんてす
カルロス・フエンテスは、20世紀を代表するメキシコの小説家・外交官で、ラテンアメリカ文学を世界に広めた巨匠です。
カルロス・フエンテス(1928〜2012年)は、メキシコ出身の小説家・随筆家・外交官で、ガブリエル・ガルシア=マルケスやマリオ・バルガス=リョサらとともにラテンアメリカ文学の「ブーム」を牽引した作家の一人です。
外交官の父を持ち、幼少期からワシントン、チリ、アルゼンチン、スイスなど各国で過ごしたことで、幅広い文化的視点を身につけました。代表作『アルテミオ・クルスの死』(1962年)はメキシコ革命後の社会腐敗と個人の業を描き、複数の時制と視点を駆使した実験的手法で高い評価を受けました。また『地の果て』『テラ・ノストラ』など壮大な歴史・神話的テーマにも取り組みました。
フエンテスの作品に共通するのは、メキシコの歴史とアイデンティティへの深い問いかけです。植民地時代から革命を経た近代まで、メキシコとはいかなる国か、ラテン・アメリカとはどのような文明かを、文学を通じて問い続けました。彼はまた、大学での教壇や多数の評論活動を通じ、ラテンアメリカ文化の国際的な発信者としても活躍しました。セルバンテス賞(1987年)など多数の文学賞を受賞し、ノーベル文学賞候補にも幾度か名が挙がりました。
使い方・例文
スペイン語圏の現代小説を語る際に、フエンテスの名前は必ずといってよいほど登場します。大学の比較文学の授業でも頻繁に取り上げられる作家です。
この用語をシェア
最終更新: