本文へスキップ

B型肝炎ウイルスとは?

びーがたかんえんういるす

B型肝炎ウイルスとは、肝炎・肝硬変・肝細胞がんを引き起こす血液・体液感染性のウイルスで、世界で数億人が感染しているとされる重要な感染症の原因体です。

B型肝炎ウイルス(Hepatitis B Virus:HBV)は、ヘパドナウイルス科に属する二本鎖DNAウイルスで、主に肝細胞感染し増殖します。感染後、急性肝炎・慢性肝炎・肝硬変・肝細胞がんと病態が進行することがあり、世界的に重大な公衆衛生上の問題となっています。

感染経路は主に以下のとおりです。

  • 血液・体液感染:輸血・注射針の共用・刺青・ピアス施術など
  • 性行為感染:精液・腟分泌液を介した感染
  • 母子感染(垂直感染):分娩時の血液・体液を介した感染が多い

感染した場合の転帰は年齢によって大きく異なり、新生児・乳幼児期の感染では高率に慢性化する一方、成人感染では大部分が急性肝炎として回復します。慢性感染者は肝硬変・肝がんに進行するリスクがあるため、定期的な経過観察と抗ウイルス薬(核酸アナログ製剤)による治療が重要です。

有効な予防ワクチンが開発されており、日本では2016年から乳児への定期接種が開始されています。また母子感染予防として、HBs抗原陽性の母親から生まれた新生児にはワクチンと免疫グロブリン(HBIG)の併用接種が行われています。WHO はB型肝炎の2030年までの排除目標を掲げており、ワクチン接種率向上と検査・治療アクセスの改善が世界的に推進されています。

使い方・例文

医療従事者が感染予防としてB型肝炎ワクチンを接種する場面や、輸血前スクリーニングでHBs抗原検査が行われる場面で、B型肝炎ウイルスが話題に上ります。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語