1.5度目標とは?
いってんごどもくひょう
1.5度目標とは、世界の平均気温の上昇を産業革命前と比べて1.5度以内に抑えることを目指す、パリ協定に基づく国際的な気候変動対策の目標です。
1.5度目標とは、2015年に採択されたパリ協定において設定された、地球温暖化に関する国際目標のひとつです。産業革命(18〜19世紀)前の世界平均気温と比較して、今世紀末までの気温上昇を1.5度以内に抑えることを目指しています。パリ協定では「2度未満」が主目標として掲げられていますが、それよりも厳しい努力目標として「1.5度」が明記されました。
この目標が特に重要視されるようになったのは、2018年にIPCC(気候変動に関する政府間パネル)が発表した「1.5度特別報告書」がきっかけです。この報告書は、気温上昇が2度の場合と1.5度の場合では、極端な気象現象・海面上昇・生態系への影響に大きな差があることを示し、1.5度以内に抑えることの重要性を強調しました。
1.5度目標を達成するためには、以下のような大規模な取り組みが必要とされます。
- 2050年前後までに世界のCO2排出量を実質ゼロ(カーボンニュートラル)にする
- 再生可能エネルギーへの急速な転換
- 省エネルギー化と産業・交通・建築分野の脱炭素化
- 森林保全や大気中CO2の回収技術の普及
各国は国別削減目標(NDC)を提出・更新しながら取り組みを進めていますが、現状の対策では目標達成が困難との指摘も多く、国際社会全体でのより一層の行動が求められています。
使い方・例文
「このままの排出量が続けば、1.5度目標の達成は困難になると科学者たちは警告している」のように、気候変動政策や環境問題の議論で頻繁に使われます。
この用語をシェア
最終更新: