本文へスキップ

黒漆塗とは?

くろうるしぬり

黒漆塗とは、器物や武具などの表面に黒色の漆を塗り重ねて仕上げる伝統的な漆工技法で、深みのある光沢と耐久性が特徴です。

黒漆塗(くろうるしぬり)とは、木地や金属などの素地に黒色の漆を繰り返し塗布して仕上げる、日本伝統の漆工技法です。漆工芸の中でも最も基本的かつ広く用いられる塗り方のひとつであり、武具・家具・食器・仏具など多様な器物に施されてきました。

漆は漆の木(Toxicodendron vernicifluum)の樹液を精製した天然塗料で、強い接着性・耐水性・防腐性を持ちます。黒漆は朱漆などとともに漆の代表的な色であり、酸化鉄などを加えて黒色を出します。塗り重ねるごとに深みが増し、磨き上げることで独特の光沢が生まれます。

黒漆塗の工程は大まかに以下の手順を踏みます。

  • 木地づくり・下地処理(布貼り・錆付けなど)
  • 下塗り・中塗りを繰り返す
  • 上塗り漆を施す
  • 研ぎ・磨きで仕上げる

兜や刀の鞘・陣羽織の装具など武具への黒漆塗は武士の威厳を表すものとして重用され、「黒漆塗兜」などの表現でよく知られています。また輪島塗・会津塗など各地の漆器産地でも黒漆塗は中核的な技法として継承されており、現代においても高い芸術性と実用性を持つ工芸技術として評価されています。

使い方・例文

博物館で展示される「黒漆塗五枚胴具足」などの甲冑や、高級漆器の商品説明において仕上げ技法として黒漆塗という言葉が使われます。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語