黒ボク土とは?
くろぼくど
黒ボク土とは、火山灰を母材とする日本特有の黒色土壌で、軽くて多孔質でありながらリン酸を強く固定する性質を持ちます。
黒ボク土(くろぼくど)は、火山灰や軽石を母材として形成された黒色の土壌で、日本の農耕地の約3割を占める代表的な土壌タイプです。関東ローム層に広がる関東平野や北海道・九州などの火山地帯に多く分布します。英語では「Andosol(アンドゾル)」と呼ばれ、国際的にも日本の象徴的な土壌として知られています。
黒ボク土の特徴は以下のとおりです。
- 黒い色の由来は、長年にわたって腐植(有機物)が大量に蓄積したためで、土壌有機炭素の含有率が高い
- 容積重(かさ比重)が低く、握るとスポンジのように柔らかい
- アロフェンと呼ばれるアルミノケイ酸塩鉱物が多く含まれ、リン酸固定能が極めて高い
- リン酸が土壌に吸着・固定されやすいため、施用したリン酸肥料が作物に吸収されにくい
このリン酸固定の問題から、黒ボク土での栽培では施肥管理に工夫が必要です。一方で保水性・通気性のバランスがよく、有機物に富むことから根の伸長には適しており、高品質な野菜や牧草の生産に活用されています。農業面では石灰による土壌pHの矯正とリン酸の継続的な補給が基本管理とされています。
使い方・例文
北海道や関東の畑作地帯では黒ボク土が広く分布しており、じゃがいも・玉ねぎ・牧草などの栽培に利用されています。リン酸固定対策として溶成リン肥を使う農家も多く見られます。
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