黄庭堅とは?
こうていけん
黄庭堅とは、北宋時代を代表する文人・書家・詩人で、蘇軾と並ぶ宋代文化の象徴的存在として知られます。
黄庭堅(こうていけん、1045〜1105年)は、中国北宋時代の文人であり、詩人・書家として高い評価を受けています。字は魯直(ろちょく)、号は山谷道人(さんこくどうじん)または涪翁(ふおう)。江西省分寧(現在の修水)の出身です。
文学面では蘇軾(蘇東坡)の門人として「蘇門四学士」のひとりに数えられ、江西詩派の創始者としても知られます。独自の詩論として「無一字無来処(一字として典拠のない字はない)」という考えを唱え、古典への深い学識を基盤にした詩風を確立しました。その詩は難解ながら精緻であり、後代の詩学に大きな影響を与えました。
書法においては、行書・草書に特に優れ、宋代の四大書家(蘇軾・黄庭堅・米芾・蔡襄)の一人として数えられます。彼の書風の特徴は次のとおりです。
- 筆画の両端を鋭く表現する独特の用筆法
- 横に伸びやかな長い横画と縦に沈み込む縦画の対比
- 揺れるような独特の布字(字の配置)
- 筆に力を込めながらも自由奔放な動き
代表的な書作品には「松風閣詩」「諸上座帖」などがあります。政治的には王安石の新法に反対する立場をとり、晩年は流謫(るたく)の憂き目に遭いましたが、その文芸の業績は後世に高く評価され続けています。
使い方・例文
中国書道の展覧会では、黄庭堅の行書作品を見ると、横画を長く引き出した独特の筆法がひと目でわかります。
この用語をシェア
最終更新: