詩論とは?
しろん
詩論とは、詩の本質・形式・技法・価値などについて体系的に論じた理論や批評のことです。
詩論(しろん)とは、詩という文学ジャンルの本質・目的・形式・表現技法・審美的価値などを考察し、体系的に論じた理論・批評・論考の総称です。詩を書く実践的指針としての側面と、詩を哲学的・文学的に解釈する思想的側面の両方を持ちます。
西洋では古代ギリシャのアリストテレスによる『詩学』が嚆矢とされ、ミメーシス(模倣)論をもとに悲劇・叙事詩の構造を分析しました。その後ホラティウスの『詩論』、ロングギヌスの『崇高について』など、時代ごとに詩の理想像をめぐる議論が積み重ねられてきました。近代以降はコールリッジやエリオットらが「詩的言語の特性」や「客観的相関物」といった概念を提唱し、詩論は文学批評の中核をなしました。
日本においても紀貫之の『古今和歌集』仮名序が和歌の本質を論じた早期の詩論として知られており、藤原俊成・定家らの歌論、松尾芭蕉の俳論「わび・さび」の理念へと受け継がれています。明治以降は西洋詩学の影響を受けた近代詩論が展開し、萩原朔太郎の『詩の原理』などが重要な著作として挙げられます。
詩論は詩人自身が書く場合と批評家が書く場合があり、創作の動機・言語観・時代精神を反映するため、文学史・思想史を理解するうえでも欠かせない資料となっています。
使い方・例文
大学の文学講義では、アリストテレスの詩論をもとに古典ギリシャ悲劇の構造を分析する授業が行われます。また、詩人が自身の創作観を語るエッセイや序文も広義の詩論に含まれます。
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