鰍沢とは?
かじかざわ
「鰍沢」とは、吹雪の山中で命の危機に陥った旅人が間一髪で助かる古典落語の名作です。
「鰍沢(かじかざわ)」は、古典落語の演目のひとつで、三遊亭圓朝の作とされる人情噺・滑稽噺の要素を併せ持つ演目です。舞台は甲州(現在の山梨県)の身延山近くを流れる鰍沢(現在の富士川支流)沿いの山中です。
あらすじは、吹雪のなかで道に迷った旅人・熊さんが、山中の一軒家に迷い込みます。そこに住む女は遊廓で知り合った縁のある女で、もてなしてくれますが、実は亭主と共謀して旅人を殺して身ぐるみを剥ごうとしていたことが露見します。旅人は命からがら逃げ出し、凍てつく川を筏で下って助かるというスリルと笑いが交差する展開です。
この噺の見どころは以下の通りです。
- 吹雪・山中・夜という恐怖の舞台設定
- 人情と悪意が交錯する女の複雑なキャラクター
- 逃走劇のスピード感とハラハラする緊張感
- 落ちに向かっての爽快な逆転
冬の季節噺としても知られており、独特の緊張感とユーモアのバランスが演者の力量を問う演目として高く評価されています。柳家・古今亭など多くの演者がレパートリーとしています。
使い方・例文
冬の落語会や怪談・人情噺の特集で「鰍沢」の演題が並ぶほか、落語解説書で「冬の名作」として紹介されます。
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