骨肉腫とは?
こつにくしゅ
骨肉腫とは、骨を作る細胞が悪性化して生じる原発性骨腫瘍で、10〜20代の若年者の膝周辺に多く発生する悪性腫瘍です。
骨肉腫(こつにくしゅ、Osteosarcoma)とは、骨芽細胞由来の悪性腫瘍(がん)で、腫瘍細胞自体が骨様基質(類骨)を産生することが組織学的な特徴です。原発性悪性骨腫瘍の中で最も頻度が高い疾患です。
発症には明確な原因は特定されていませんが、以下の特徴が知られています。
- 年齢:10〜20代の思春期・若年成人に最多(骨の成長が盛んな時期と一致)
- 好発部位:大腿骨遠位端・脛骨近位端・上腕骨近位端(膝周辺が全体の約半数)
- 性差:やや男性に多い
- 放射線照射後や骨ページェット病に続発することもある(二次性)
主な症状は骨周辺の疼痛と腫脹で、初期は運動後の鈍い痛みから始まり、徐々に安静時でも持続する強い痛みに進行します。病的骨折(腫瘍によって骨が弱くなり折れる)が初発症状となることもあります。診断にはX線(骨破壊・骨形成の混在像)・MRI・骨シンチグラフィー・生検が用いられます。
治療は術前化学療法(抗がん剤)→手術(患肢温存術または切断術)→術後化学療法の集学的治療が標準です。患肢温存手術の技術と化学療法の進歩により、現在の5年生存率は60〜70%程度まで改善していますが、肺転移が最大の予後不良因子となります。
使い方・例文
成長期の中高生が膝周辺の持続的な痛みと腫れを訴えてX線を撮ったところ、骨の破壊と不規則な骨形成像が見つかり、骨肉腫が疑われて専門医療機関に紹介されるケースが典型例です。
この用語をシェア
最終更新: