食年とは?
しょくねん
食年とは、太陽が黄道上の昇交点から出発して再び同じ昇交点に戻るまでの時間を単位とした天文学的な年の概念です。
食年(しょくねん、Eclipse Year)は、太陽が月の軌道と黄道の交点(交点)を基準として一周するのにかかる時間を指す天文学上の周期単位です。具体的には、太陽が黄道と白道(月の軌道)の交点のひとつ(昇交点または降交点)を通過してから、次に同じ交点を通過するまでの時間で、約346.62日です。これは通常の太陽年(約365.25日)より短く、1年に約18〜19日の差があります。
食年が重要視されるのは、日食や月食の発生予測に直接関係するためです。日食や月食は、太陽・地球・月がほぼ一直線に並ぶときに起こりますが、その条件は太陽が黄道と白道の交点付近に位置するときに限られます。食年はその周期を捉える単位として機能します。
食年の概念を活用した暦の仕組みとして「サロス周期」があります。サロス周期は約18年11日(約6585.3日)で、これは食年の19倍にほぼ等しく、この周期で日食・月食のパターンがほぼ繰り返されることが古くから知られていました。古代バビロニアの天文学者たちはこの周期を利用して日食を予測していたとされています。
食年は一般的な暦単位としてはほとんど使われず、主として天文学・暦学の専門分野で扱われる概念です。
使い方・例文
天文学の文献で日食の周期を論じる場面では、「食年は約346.62日である」という形で引用され、サロス周期の説明とともに登場することが多い。
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