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集団遺伝学とは?

しゅうだんいでんがく

集団遺伝学とは、生物の集団の中での遺伝子頻度の変化とその要因を統計的・数理的に研究する生命科学の一分野です。

集団遺伝学(population genetics)は、生物集団における遺伝多様性の維持・変化・分布を数理的・統計的に分析する学問分野です。個々の個体の遺伝情報ではなく、集団全体における遺伝子(アレル)の頻度がどのように変動するかを研究対象とします。

集団の遺伝子頻度に影響を与える主要な要因として、以下の4つが挙げられます。

  • 自然選択:環境への適応度の違いによって、有利なアレルが増加し不利なアレルが減少する過程
  • 遺伝的浮動:特に小集団で、偶然によってアレル頻度が変動する現象
  • 突然変異:DNA配列の変化による新しいアレルの出現
  • 遺伝子流動(移住):集団間での個体の移動に伴うアレルの交換

集団遺伝学の理論的基礎として、ハーディ・ワインベルクの法則があります。これは無限大の集団で選択・突然変異・移住がない場合、アレル頻度は世代を経ても一定に保たれるという法則で、現実の集団と比較することで進化の力を検出する基準として使われます。

この分野は進化生物学・医学遺伝学・保全生物学など多くの分野と深く関わっており、感染症の広がりや薬剤耐性の進化、絶滅危惧種の遺伝的多様性の評価など、現代社会の重要課題にも応用されています。

使い方・例文

島に隔離された小さな野生動物の集団で近親交配が繰り返されると遺伝的多様性が失われる現象を、集団遺伝学の観点から「遺伝的浮動」や「瓶首効果」として分析し、保護対策の立案に役立てます。

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