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隔物灸とは?

かくぶつきゅう

皮膚と艾(もぐさ)の間に生姜にんにく・塩などを挟んで行う灸の一種で、間接灸とも呼ばれます。

隔物灸(かくぶつきゅう)とは、鍼灸治療における灸法の一種で、皮膚の上に直接艾(もぐさ)を置く「直接灸」に対し、皮膚と艾の間に何らかの物(媒介物)を挟んで行う灸の総称です。「間接灸」とも呼ばれます。

媒介物の種類によって名称が異なり、代表的なものには以下があります。

  • 隔姜灸(かくしょうきゅう):生姜の薄切りを挟む。温め効果と生姜の薬効が合わさり、冷え・嘔吐・胃腸の不調などに用いられる
  • 隔蒜灸(かくさんきゅう):にんにくの薄切りを挟む。抗菌・解毒の作用が期待され、腫れ物や虫刺されなどに用いられる
  • 隔塩灸(かくえんきゅう):へその上に塩を盛り艾を置く。急性の腹痛・冷え・元気回復などに用いられる
  • 隔附子灸:トリカブトの根の加工品(附子餅)を挟む。強い温補作用が期待される

隔物灸は直接灸に比べて皮膚への刺激が穏やかで、やけどのリスクが低いという利点があります。また、挟む素材の薬効を同時に期待できる点が特徴で、中国医学・漢方の考え方に基づき「温補(身体を温めて補う)」を目的として古くから用いられてきました。

現代の鍼灸治療では市販の台座灸(もぐさを紙製の台座に乗せたもの)も隔物灸の一形態とみなされることがあり、家庭でのセルフケアとしても普及しています。

使い方・例文

冷えや胃腸の不調を訴える患者に、生姜を挟んだ隔姜灸を施すことで温熱効果と生姜の作用を同時に与える、といった場面で隔物灸が登場します。

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