本文へスキップ

陽明学とは?

ようめいがく

陽明学とは、中国明代の王陽明が大成した儒学の一派で、「知行合一」と「致良知」を核心とする実践重視の思想体系です。

陽明学(ようめいがく)とは、中国明代の思想家・王陽明(1472〜1528年)が朱子学に対するアンチテーゼとして体系化した儒学の一派です。日本には江戸時代初期に伝来し、幕末の志士たちに大きな影響を与えました。

陽明学の核心となる概念は二つあります。

  • 知行合一(ちこうごういつ):真の「知」は必ず「行」(実践)を伴うものであり、知と行は本来一体であるとする考え方。朱子学の「先に知り、後に行う」という立場を批判したものです。
  • 致良知(ちりょうち):人間は誰でも生まれながらに善悪を判断する能力(良知)を持っており、その良知をひたすら磨き発揮することが学問・修養の目的であるとする説。

朱子学が書物による知識の積み重ねを重視したのに対し、陽明学は内面の良知に従って即座に行動することを重んじました。この実践重視・行動重視の姿勢が、幕末維新期の志士たちに受け入れられました。

日本の代表的な陽明学者としては、中江藤樹・熊沢蕃山・大塩平八郎などが挙げられます。大塩平八郎が天保の飢饉に際して乱(大塩の乱、1837年)を起こした背景にも、知行合一を実践しようとした陽明学の精神が見られます。

使い方・例文

歴史の授業では朱子学と対比する形で陽明学が取り上げられ、「知行合一」のキーワードとともに解説されます。大塩平八郎の乱や幕末志士の行動原理を説明する文脈でよく登場します。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語