知行とは?
ちぎょう
知行とは、日本の封建社会において武士や領主が主君から与えられた土地やその収益を支配する権利のことです。
知行(ちぎょう)とは、日本の中世から近世にかけての政治制度において、主君が家臣に対して土地の支配権と、そこから生じる収益(年貢など)を収取する権利を与えることを指します。広義には「土地を知り治める」意味をもち、土地支配そのものを表す言葉としても用いられます。
知行制度は鎌倉時代から武士社会に広まり、将軍や大名が御家人・家臣に対して「御恩」として土地の知行を与え、家臣はその見返りに「奉公」として軍役などの義務を果たすという「御恩と奉公」の主従関係を支える仕組みでした。
知行の形態は時代によって変化しました。
- 本領安堵:先祖から継承した土地の支配を主君が認める
- 新恩給与:新たに征服した土地などを家臣に与える
- 蔵米知行:江戸時代に土地そのものでなく、石高に応じた米を与える形式
江戸時代には藩ごとに知行制度が整備され、大名・旗本・御家人などの身分に応じた知行高(石高)が定められました。明治維新の地租改正(1873年)によって旧来の知行制度は廃止され、近代的な土地所有制度へと移行しました。
使い方・例文
「この武将は主君から5000石の知行を与えられ、その収益で家臣を養った」という形で、歴史書や時代小説に登場します。
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