閉鎖循環式養殖とは?
へいさじゅんかんしきようしょく
飼育水を外部に排出せず濾過・浄化して再利用する完全屋内型の養殖システムで、環境負荷を抑えつつ安定した生産を実現する技術です。
閉鎖循環式養殖(へいさじゅんかんしきようしょく)は、養殖槽の水を外部に捨てることなく、ろ過・浄化・酸素補給などの処理を繰り返して循環再利用する屋内型の養殖システムです。英語では「RAS(Recirculating Aquaculture System)」と呼ばれます。
従来の池・いけす・海面養殖では大量の水を使い排水とともに有機物や窒素・リンが環境に放出されますが、閉鎖循環式では水の95〜99%を再利用し、排出は最小限に抑えられます。システムの主な構成要素は以下のとおりです。
- 機械ろ過:固形の糞・残餌をドラムフィルターなどで除去する。
- 生物ろ過:硝化細菌によってアンモニアを亜硝酸・硝酸へと分解する。
- 脱窒・水処理:蓄積した硝酸を除去し水質を維持する。
- 酸素供給・CO₂除去:溶存酸素を管理して魚の健康を保つ。
閉鎖循環式養殖の主なメリットとして、①水産資源に依存しない内陸・都市部での立地が可能、②水温・光量の制御による周年・高密度生産、③病原体の侵入を防ぐ衛生管理の徹底、④河川・海洋への環境負荷の大幅低減が挙げられます。
サーモン・トラウト・ウナギ・ヒラメなど多くの魚種への応用が進んでおり、食料安全保障や持続可能な水産業を担う次世代技術として世界的に注目されています。
使い方・例文
「内陸の工場でサーモンをRASで育てる」「閉鎖循環式養殖でウナギの完全養殖を実現」という形で、スマート水産業や食料問題の文脈で登場します。
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