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鉄ガレートインクとは?

てつがれーといんく

鉄ガレートインクとは、没食子酸と硫酸鉄を主成分とする、歴史的に広く使われてきた筆記用インクです。

鉄ガレートインク(Iron gall ink)は、没食子(ナラオークタンニン酸)と硫酸第一鉄(硫酸鉄)を反応させて作る筆記用インクで、中世ヨーロッパから20世紀初頭にかけて最も広く使われた黒色・青黒色のインクです。

製造の仕組みは化学反応に基づいています。没食子から抽出した没食子酸(ガロタンニン)と硫酸第一鉄が結合し、最初は薄い青灰色の溶液になります。これが紙に書かれて空気中の酸素に触れると酸化が進み、深い黒色へと変化します。この酸化反応によって色が定着するため、非常に耐久性が高く、何百年も経過した文書でも文字が読み取れる場合があります。

歴史的に著名な文書の多くが鉄ガレートインクで書かれており、レオナルド・ダ・ヴィンチのスケッチやバッハの楽譜、中世の写本などがその例として挙げられます。

ただし、酸性が強いという欠点もあり、長期保存では紙を侵食して劣化させることが知られています。現代では万年筆用のインクとしても販売されており、書き味や耐水性の高さから愛好家に支持されています。

使い方・例文

万年筆愛好家の間では、書いた直後は薄い色で乾くと濃くなる独特の発色が楽しめる鉄ガレートインクが人気を集めています。

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