重要文化的景観とは?
じゅうようぶんかてきけいかん
重要文化的景観とは、人々と自然が長年にわたって関わり合って形成された棚田・里山・漁村などの景観を国が選定して保護する制度です。
重要文化的景観とは、2004年の文化財保護法改正によって新たに設けられた文化財の区分で、「地域における人々の生活又は生業及び当該地域の風土により形成された景観地で我が国民の生活又は生業の理解のため欠くことのできないもの」として文部科学大臣が選定した景観を指します。
重要文化的景観に選定される対象には、以下のような多様な景観が含まれます。
- 棚田・水田・農村景観
- 里山・雑木林と集落の複合景観
- 漁村・港湾・干拓地の景観
- 山村・林業地域の生活景観
- 用水路・ため池などの水利景観
重要文化的景観は、個別の建物や自然物ではなく、人の営みと自然環境が長い歴史の中で一体となって形作られた「文化的景観」を保護する点に独自性があります。選定後は、景観の保全計画の策定や保存・活用のための支援が行われます。
この制度は、産業遺産や農業遺産など幅広い地域遺産と連携する形で運用されており、地域の誇りや観光資源としての価値も高く評価されています。世界遺産の文化的景観カテゴリとも概念的に親和性があります。
使い方・例文
山間部の急斜面に広がる棚田と集落の風景が、地域の農業文化を伝えるものとして重要文化的景観に選定されるケースがその代表例です。
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