選択バイアスとは?
せんたくばいあす
選択バイアスとは、研究や調査の対象者を選ぶ過程で系統的な偏りが生じ、結果が実際の集団を代表しなくなる誤差のことです。
選択バイアス(せんたくバイアス)は英語でSelection Biasといい、研究・調査・統計において対象者(サンプル)を選ぶ際に生じる系統的な偏りのことです。選ばれた対象者が、本来調べたい母集団を適切に代表していない場合に発生します。
選択バイアスが生じると、研究結果の内的妥当性(研究自体の正確さ)または外的妥当性(結果を他の集団に一般化できるか)が損なわれます。代表的な種類として次のものがあります。
- 健康労働者効果: 在職者を対象にした研究では、働けるほど健康な人だけが含まれるため、一般集団より健康に見える
- サバイバーバイアス: ある状況を「生き延びた」事例(会社・人物・航空機など)だけを分析すると、失敗例が見えなくなる
- 自己選択バイアス: アンケートへの回答者がランダムでなく、関心の高い人や意見の強い人に偏る
- 脱落バイアス: 追跡調査で途中脱落した人が特定の属性に偏り、残った人の結果に偏りが生じる
選択バイアスを防ぐには、ランダムサンプリングや研究参加の条件を事前に明確にすること、脱落率を最小化する追跡設計などが重要です。既に起きてしまった選択バイアスは統計的に補正が困難なことが多く、研究設計の段階での対策が不可欠です。メタ分析や系統的レビューでも、選択バイアスのある研究を含めると結論が歪む可能性があるため、研究の質評価で必ず確認される項目です。
使い方・例文
選択バイアスは「第二次世界大戦中に帰還した軍用機のみを調査して装甲強化の部位を決定しようとすると、撃墜されて戻らなかった機体のダメージが見えない」というサバイバーバイアスの事例が有名です。
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