遡上とは?
そじょう
遡上とは、魚などが川を河口から上流へ向かって泳ぎ上ることを指す言葉です。
遡上(そじょう)とは、流れに逆らいながら上流方向へ進む動作を意味します。水産・生態学の文脈では、主にサケ・マス・アユなどの魚が産卵のために海や湖から川を遡っていく行動を指します。また、津波や高潮が河川を遡って内陸に浸入する現象も「遡上」と表現されます。
サケ類の遡上を例にとると、海で数年かけて成長したサケは、生まれた川の水の臭いや磁場などを手がかりに母川(生まれた川)を特定し、産卵場を目指して遡上します。流れに逆らうために強靭な筋肉を使い、滝や段差を飛び越える姿も見られます。遡上する際のサケは摂食をほぼやめ、体に蓄積した栄養だけで長距離を移動します。
遡上の重要性は次の点にあります。
- 産卵床の確保:上流の砂礫の中に卵を産み付けることで外敵から守る
- 栄養の循環:遡上後に死んだ魚の体が森林の肥料となり生態系を支える
- 漁業資源:遡上を利用した定置漁や川漁が各地で行われている
- 環境指標:遡上量は河川の水質や生態系の健全性を示す指標となる
ダムや河川の改変によって遡上が阻まれる問題があるため、魚道の整備や流量管理が重要な課題となっています。
使い方・例文
秋になるとサケが北海道の川を遡上する光景は有名で、観光名所にもなっています。漁業者はこの遡上の時期に合わせて定置網や簗(やな)を設置して漁を行います。
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