本文へスキップ

超塑性成形とは?

ちょうそせいせいけい

超塑性成形とは、金属材料を特定の温度と低ひずみ速度条件で数百パーセント以上引き伸ばせる性質(超塑性)を利用した成形加工技術です。

超塑性成形とは、金属合金が特定の温度域・低ひずみ速度条件下で通常では考えられないほど大きく伸びる「超塑性」という現象活用した成形加工法です。

超塑性の仕組み:通常の金属は数十パーセント程度の伸びで破断しますが、細かい結晶粒をもつ材料(チタン合金・アルミニウム合金・ステンレス鋼など)を融点の約半分以上の温度に保ち、ゆっくりとした速度で変形させると、粒界すべりと呼ばれるメカニズムによって数百〜数千パーセントの塑性変形が可能になります。代表的な条件は、アルミ合金では約500〜560℃、チタン合金では約850〜950℃付近です。

主な成形方法

  • ブロー成形:金型に板材をセットし、高圧ガスで膨らませて複雑形状を作る方法
  • 真空成形との組み合わせ:下から真空を引くことで寸法精度を上げる方式
  • 拡散接合との複合:部品を接合しながら成形するSPF/DB(超塑性成形・拡散接合)

用途と意義:航空宇宙部品(チタン製の機体パネル・エンジンブラケット)、医療機器、自動車の軽量化部品など複雑な3次元形状が一体成形できる点が最大の利点です。ただし、成形速度が遅く生産性が低いため、コストと用途のバランスを考慮して適用されます。

使い方・例文

例えば航空機のエンジン周辺部品では、チタン合金板を超塑性成形によって複雑な曲面をもつ一体パネルに仕上げ、溶接箇所を減らして強度と軽量化を両立させています。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語