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赤外分光計とは?

あかがいぶんこうけい

赤外分光計とは、物質に赤外線を照射してその吸収パターン測定し、化学構造や官能基を特定する分析装置です。

赤外分光計(Infrared Spectrometer)は、物質に赤外線(波長約0.7〜1000μm)を照射し、どの波長がどの程度吸収されるかを測定することで、物質の化学構造を調べる分析機器です。得られるグラフを「赤外スペクトル(IRスペクトル)」と呼びます。

物質中の化学結合(C-H、O-H、N-H、C=O など)はそれぞれ固有の振動数で伸縮・変角振動しており、その振動数と一致する赤外線を吸収します。この吸収パターンは化合物ごとに異なる「指紋」として機能するため、未知物質の同定や既知物質の確認に有効です。

現代ではフーリエ変換赤外分光法(FT-IR)が主流で、すべての波長を同時に測定するためプリズムや回折格子を使った分散型より速度・感度が大幅に向上しています。主な用途は以下の通りです。

  • 有機化合物の官能基同定:カルボニル基・水酸基・アミノ基などの検出
  • 高分子・材料分析:プラスチックや薬品の品質管理
  • 食品・農業:農薬残留・水分・脂肪分の分析
  • 環境モニタリング:大気中のCO₂・温室効果ガスの測定

非破壊・非接触での測定が可能なものも多く、現場での迅速検査にも活用されています。

使い方・例文

製薬工場では、製造した錠剤に赤外分光計を当て、吸収スペクトルが基準品と一致するかを確認することで、成分が正しく含まれているかを迅速に検査しています。

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