本文へスキップ

象嵌とは?

ぞうがん

象嵌とは、金属・木・陶器などの素材の表面に溝を彫り、異なる素材を嵌め込んで模様や文様を作り出す伝統的な装飾技法です。

象嵌(ぞうがん、英: inlay)とは、一つの素材に溝や穴を彫り、そこに別の素材を嵌め込むことで装飾的な文様・図案表現する工芸技法の総称です。金属・木材・陶磁器漆器など様々な素材に施されます。

象嵌の歴史は古く、古代エジプトや中国・朝鮮半島において金属器や漆器への象嵌が発達しました。日本には中国・朝鮮を経由して伝わり、平安時代以降に刀剣の装飾や漆器に用いられるようになりました。朝鮮の青磁象嵌(高麗青磁)は特に世界的評価が高く、白土・黒土を嵌め込んで鶴や雲などの文様を表現する技法は独自の美を誇ります。

素材別の象嵌の代表的な種類には以下があります。

  • 金属象嵌:金・銀・銅を鉄や真鍮に嵌め込む(刀装具・仏具など)
  • 木工象嵌(寄木・板象嵌):異種の木材を組み合わせて模様を作る
  • 陶磁器象嵌:素地に彫った溝に別色の土を嵌め込んで焼成する
  • 螺鈿(らでん):貝殻を薄く削り漆器や木器に嵌め込む技法

現代でも日本各地の伝統工芸として受け継がれており、京都・東京をはじめ各地の職人によって刀装具・茶道具・家具などに施されています。手仕事の精緻さと素材の色彩対比が生む美しさは、工芸品としての高い芸術的価値を持ちます。

使い方・例文

美術館で高麗青磁の陶器に白と黒で鶴の文様が浮かび上がっている作品を見るとき、その技法が象嵌であり、溝に別色の土を嵌め込んで焼き上げたものです。

この用語をシェア

𝕏 でポスト LINE

最終更新:

関連用語